モラルハザード

モラルハザード

モラルハザードとは、制度上の仕組みなどによって、かえって危機管理やリスク回避に対する注意が散漫となり、結果として全体利益を阻害しかねない状態のこと。典型的な例では、(多額の)保険をかけることにより、事故に対する危機意識が薄くなるといったケースや、雇用保険というセーフティーネットにより、失業に対する危機意識が薄くなると行ったケースがあげられる。モラルハザードという言葉のそもそもの由来は、火災保険ををかけておいて家に火をつけるような行為を「不道徳」と呼んだところからきています。(不道徳というかこれは保険金詐欺という犯罪ですが)。しかし、不道徳でない人であっても、保険があれば、災害を避けるインセンティブがそがれるわけで、今ではこのような「インセンティブ」による効果のことを含めてモラルハザードと呼ぶようになっています。

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